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Nゲージ、手を焼く黒染め車輪

 KATOの151系「こだま・つばめ」8輌基本セットを久しぶりに出してきました。

レイアウトで走らせようとしましたが、う…動きません!先頭車のライトも点灯しません!2年ぶりなので、仕方がないですね。気を取り直して、車輪をクリーニングします。
 151系の車輪は黒染め車輪で汚れが目立ちにくいですが、車輪の踏面は艶がなくなり、鈍い色になっています。動力車は、以前の記事のソフト君の上に乗せてクリーニングします。動くようになっても数分は放置です。トレーラーは、台車を外し無水アルコールで念入りに汚れを取ります。こちらもソフト君の上に乗せて通電し、復活しているのを確認します。
さて再びレールの上へ…あれ!?動力車はギクシャクしているし、先頭車のライトは点きません!!ソフト君の上だと、両方ともに大丈夫なのに?考えられるのは、黒染め車輪の通電です。車輪の踏面は清掃したおかげで少しきれいになっているようですが、フランジ部分と比較するとツヤに圧倒的な差があります。いくら清掃しても、同様のツヤにはなりません。レールに戻して車体を左右に押し付けると、ライトが点灯します。ソフト君の上だとどうやらフランジから通電している模様です。ちなみに下の写真は、車輪をクリーニングした後のもの。光の関係でかなり光って見えますが、実際はもう少し鈍いです。この状態でも、通電不良を起こす黒染め車輪って??
ネットで検索すると、KATOの黒染め車輪の初期ロットには、剥がれてボロボロになった画像がいくつも散見します。管理人の151系は黒染めが剥がれこそはしていませんが、通電不良を起こしている模様です。確かに下回りの見栄えは良いですが、走行不良はいただけません。Nゲージは飾って鑑賞するより走らせるのが管理人の楽しみなので…。
 皆様の解決策を検索すると、①車輪の交換、②ピカール(金属研磨剤)で磨く、③スポンジヤスリで黒を落とす、等です。①の交換は、お金がかかってしょうがないのと、またいつか(特に長期放置すると)集電不良になる可能性も不安です。②のピカールは、管理人的には怖くて出来ません。③のスポンジヤスリは、以前レールの汚れ落としに耐水ペーパー(800番くらい)をつかってひどい目にあったので、これも少し怖いです。
 で、思いついたのが液体コンパウンドを使って磨く事。こちらも、むやみに踏面にキズを入れたくないので、1ミクロンの鏡面仕上げ用を試してみます。
車輪を軸から外して、リューターに取り付け、ベビー綿棒にコンパウンドを少量付けて「やさしく」磨きます。
 回転する車輪に綿棒を軽く当てると、見る間に綿棒が黒くなり、黒染めが取れていきます。黒が落ちたら、無水アルコールを染ませたティッシュでコンパウンドかすを完全に落とします。すると、フランジと踏面だけ銀に輝く車輪になります。
車両に取り付けると、下回りの締りはなくなりますが通電は復活します。
写真下の左が磨く前、右が磨いた後です。
車両が上の写真とは前後入れ替わっていますが、通電状態での撮影です。

銀車輪ではこのようなことは起こりません。いくら無水アルコールで磨汚れを落としても、経年劣化で通電しなくなる黒染め車輪は、いかがなもでしょうか?見た目も大事ですが、経年劣化で走らせることのできなくなる技術の導入は時期尚早なのでは?初期ロットに多くみられる事象のようですが、最新ロットは大丈夫なのでしょうか。言い遅れましたが、151系も前回走行後は、KATOのユニクリーナーでちゃんと車輪を清掃して仕舞ってありました。メーカーは、動かすことが前提のモデルには耐久性も考慮していただきたいです。

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